脳😎の為にできることをピックアップ👀その55

2021/05/26 09:29

逆走と認知機能？？

『車線が・・・？』

『逆走！』

『気付かない・・・』

『え？？認知機能！』

『逆走と認知機能！？ちょっと調べてみるよ！！』

逆走は約４割が認知症!?

高速道路を逆走するドライバーのうち約４割が認知症,増加する認知症ドライバー事故の現状について、警視庁が高速道路逆走事案についての分析結果を発表しています。

それによると、全541件のうち、65歳以上の高齢者によるものが68％、認知症の疑いのあるものによるものが37％という結果がでました。

高速道路を逆走する
国立長寿医療研究センターの研究報告では、認知症の疑いのある高齢者の６割が自動車運転を続けているという調査結果を発表しました。
調査は、大府市と名古屋市在住の65歳以上の男女、約１万人に実施した大規模なものです。この調査からは、認知症が出ても車の運転をやめない現状が見えてきます。
認知症が原因とみられる交通事故を未然に防ぐためには、認知症を持つ高齢者に事故の危険性を説いていく必要があります。

認知症の進行は、事故に繋がるの？

運転と認知機能の特徴

・運転中に行き先を忘れる　いつ、どこで、何をしに・・・

・駐車や幅寄せが　下手になる

・交通ルール　無視

・運転中の　わき見

・車間距離が　短くなる

・運転中にボーっとするなど注意散漫になる

・ハンドルやギアチェンジ、ブレーキベダルの運転操作が遅くなる

認知症の場合、自分が何処にいるかといった空間の認識ができなくなります。
そのために、行き先を忘れたりセンターラインをはみ出したりがあります。
目的地がわからなくなり、徘徊するうちに事故をセンターラインをはみ出して…という事故を引き起こす危険性があります。
場所の理解はできても交通ルールを理解することが難しくなるので、信号無視をしたり一方通行を逆走したりが起こります。

認知症状が進行すると車の運転ができなくなるということを、本人だけでなく家族も理解して、その事実を共有していくことが大切なことです。
認知症は車の運転に必要な能力を低下させるという事実としっかりと向き合う必要があります。

75歳以上の方は３年に１度の免許更新時に、認知機能の検査を実施し、「認知症の恐れ」と判定された場合には医師の診断が義務付けられます。
認知診断が出れば、免許停止か取り消しになります。

「認知症の恐れがある」と判断されても過去1年間に信号無視や逆走などの違反がない場合は、診断を受ける必要はありませんでしたが、改正では、医師の診断が義務付けられた上に、もしも認知症状と判断されなくても一定の違反をすれば臨時の認知機能検査を受けることも盛り込んであります。
つまり、３年に１度の検査以外にも交通違反を起こす高齢者には認知症チェックを行うということです。

認知機能低下が遅くても

気がつかないうちに認知症が進行しているケースもあり、3年に1度という認知機能検査では運転障害を見逃してしまうので運転みきわめチェックをお勧めします。

運転免許更新時の認知機能検査では大丈夫と判断されても、3年の間に認知症状が進行するケースもあります。

そこで、家族や自身で運転の内容をチェックすることが大切です。

10項目をチェックしましょう。

1．行き先・目的地を運転中に忘れる

2．中央線・センターラインの不注意がある

3．車庫・枠入れの失敗

4．道路標識・信号機の理解の低下

5．速度制限の認識・速度の維持能力の低下

6．交通環境への注意力維持の低下

7．運転操作（アクセル・ブレーキ・ギア操作など）能力の低下

8．自動車メンテナンス（ガソリン・オイルなど）把握・管理能力の低下

9．他の交通者（歩行者・自転車など）への注意維持の低下

10．車間距離の維持能力の低下

思い当たる項目があれば、事故で大変なおもいをする前に・・・。
交通事故を防ぐには、車を運転しないことが重要です。
しかし、交通手段が他にない、生きがいになっている方から無理やり車を取り上げるのでは、逆効果になってしまうことも。
代わりとなる移動手段を確保することや生きがいに通じる新たな楽しみを見つけることが大切になります。